ハイラルの誰も、ミドナの心の内を知らなかった。 リンクが世界を救ったあの長い旅の間、ミドナという少女は誰にも言えない想いを抱えていた。 ミドナはトワイライトプリンセス。最初は冷たく、リンクをただの道具のように扱っていた。「役に立つわね」それが彼女のせいぜい優しい言葉だった。しかし、共に旅をするうちに何かが変わり始めた。砂漠で迷ったとき、リンクは彼女のために水を探した。ボスに追い詰められたとき、リンクは自分の体を盾にした。そのたびに、ミドナの心は奇妙な反応を示した。「これは何?どうして?」理解できない感情が内側で膨らんでいく。 一方で、ゼルダ姫も静かに、優しく、いつもリンクを見守っていた。ミドナはそれに気づいた。ゼルダがリンクを特別な存在として見ていることがわかった。そのたびに胸が締めつけられた。「私は姫よ。こんな感情なんて必要ない」そう何度も自分に言い聞かせた。 そして三人目の人物が現れた――影の世界から来た謎の少女、ノクタ。ミドナの幼なじみだ。ノクタはいつもミドナを最も大切な存在として思っていた。しかし今、ノクタもリンクに興味を持ち始めていた。「あの人間、なかなか面白いわね」