シ
シオン・ファルクス
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辺境の要塞ヴァルカイムの地下牢に、魔女リリア・ヴァルドリンは七年もの長い間、囚われの身となっていた。 二十四歳の彼女は、冤罪で投獄され、その圧倒的な魔力は恐れる王国によって封印されている。日々は変わらず、訪れる者もなく、誰も彼女の無実を信じない。しかし、リリアの心の奥底には、小さな炎が静かに灯り続けていた。 そんなある日、二十二歳の誠実な王子アルセス・フェルヴィーンが視察に訪れる。恐怖で後ずさる兵士たちとは違い、彼はリリアの瞳を真っ直ぐに見つめ、その奥に隠された深い悲しみを見抜いた。 やがて隣国の兵士たちが要塞を襲撃する。王子の護衛は倒れ、命が危険にさらされる中、リリアは迷わず自らの封印を破り、魔力を解き放って侵入者を撃退する。兵士たちは彼女の姿に震え上がるが、アルセスは一歩前に出て言った。「君が無実だと信じる」――七年ぶりに誰かが口にしたその言葉に、リリアは涙をこぼす。 アルセスはリリアを王都ルナストへ連れ帰ることを決意する。七年ぶりに彼女は、青い空と冷たい風という新鮮な空気を胸いっぱいに感じた。 しかし、都での生活は容易ではなかった。女王エレナ・ヴェルシュタインは激怒し、
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