魔法学園の落ちこぼれと、変わり者たちの奇跡
レナ・ハートウィックは筆記試験で満点を取り、アルカナ学園に入学するが、実技魔法試験ではまさかのゼロ点を取ってしまう。魔法の才能がないと烙印を押され、魔法の力が価値を決める世界でまるで死刑宣告のような落ちこぼれクラスに配属されてしまう。
その落ちこぼれクラスで、レナは三人の忘れがたい変わり者たちと出会う。片腕だけで魔法を使う詩人イオン、忘れ去られた記憶に苦しむ元傭兵ザハ、そして呪われていると噂される少年フェリス。彼らは誰一人として魔法界で成功するはずのない存在だった。
しかし、学園中の生徒たちが謎の魔力消失に見舞われ、その存在そのものが奪われていく中、名門クラスはこの危機を無視する。だが、その現象が落ちこぼれクラスにまで及んだとき、レナたち変わり者はエリートたちにはない「調査する理由」を持っていることに気づく。
真実を追ううちに、それぞれの“弱点”がかけがえのない力へと変わっていく。魔力を持たないレナは魔力消失の影響を受けない。イオンの詩的才能は現場に残された魔法の共鳴を再構築できる。ザハの傭兵時代の経験は学園内の隠された道を明かし、フェリスの呪いは現象に対抗する唯一の防御となる。