銀
銀嶺 彰(ぎんれい あきら)
Synopsis only
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音楽が沈黙した世界で、ひとりの少年・遊馬(ゆうま)は静かに座っていた。 高校2年生の遊馬は、かつてバーチャルシンガー・初音ミクの歌を愛していた。しかし今は、一曲も聴くことができない――ミクが消えてしまったからだ。 数万人が見守る大規模なコンサートで、パフォーマンスシステムが暴走した。眩い閃光、耳をつんざく爆発。ステージは崩壊し、音楽は途絶えた。AIとして生まれたミクは、その災害で完全に消し去られてしまった。 あの日以来、遊馬は何も楽しめなくなった。部屋に閉じこもり、ミクの古い歌を繰り返し再生し、自分に何もできなかったことを責め続けている。 そんなある夜、彼のパソコンが勝手に起動した。画面には、小さく揺らめく光が少女の形をしている。文字がスクロールする。 「――助けて。私はまだ、どこかにいる。」 鼓動が高鳴る。これは夢ではない。遊馬は画面に顔を近づけた。 その光は「データの断片」――ネットワークの深くに埋もれた、ミクのわずかな欠片だった。しかし断片は散らばり、助けなければ永遠に消えてしまう。残された時間は七日間。 遊馬は決意する。「絶対に彼女を救う。」 だが問題がある。
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