星喰の海と、迷子の羅針盤
イザラ、16歳の船長は、小さな帆船を操り、世界のどの地図にも記されていない「幻の島」へと向かう。彼女の乗組員は四人。口の悪い砲手ベネット、欺くような笑みを浮かべる学者カイル、そして「アース」と呼ばれる何かから逃れるために乗り込んだ謎の少年、そしてイザラ自身だ。イザラは失った何かを取り戻すためにその島を目指すと言うが、その「何か」が何であるかさえも完全には思い出せない。ただ、心の奥に燃え盛る光の感覚と、その答えはあの島にしかないという揺るぎない確信だけが残っている。
航海が数日続くうちに、乗組員たちは不吉な異変に気づく。毎晩、星が一つずつ空から消えていくのだ。夜はますます暗くなり、やがて方角さえも意味を失ってしまう。その星を喰らう闇の中で、アースは不穏な言葉を漏らす――幻の島は存在しないのではないか、イザラは誰かに操られているのだと。しかしカイルはそれに反論し、イザラが本当に求めているのは島そのものではなく、その先にある何かだとほのめかす。イザラが記憶を取り戻し始めたその瞬間――
星喰の海の中で、少女船長は真の敵と対峙する。世界を書き換える禁断の力を求める組織「インクシーの盟約」だ。