最強魔王のやる気喪失記 〜部下がクズすぎて世界征服が延期になりました〜
最強魔王ラディウスは、圧倒的な力で魔界を統一した。彼の唯一の目標は、人間界を征服し、全世界の支配者になること。
しかし、ひとつ問題があった。彼の部下たちはまったく役に立たないのだ。
統一軍の司令官アズールは、戦闘会議中に居眠りをしてしまい、誤って城を破壊してしまう。昇進した期待の星ナイアは偵察任務で人間の集落に現れたが、それを忘れて人間の子供と親友になってしまう。魔界最強の戦略家とされるシルヴァは、基本的な計算すらできず、すべての作戦に計算ミスがある。
ラディウスは毎日、頭を抱えて執務室にこもる。倒すべき敵がいないのだ。彼は最強。しかし、彼の本当の敵は、間違いなく部下たちだった。
「もう一度言う。これは敵を殲滅するための作戦会議だ。なぜお前たちはケーキの味について議論している?」
冷たい声が玉座の間に響き渡る。
そんなある日、人間界からいわゆる“英雄”が現れ、ラディウスの城に突進してきた。ついに世界征服の時代が来たのか? だが、その英雄はラディウスの部下たちと出会うや否や、足を止めて真剣な顔で言った。
「こいつらと戦うのは…なんだか間違ってる気がする」
最強魔王は、役立