部長の密愛——鬼上司は幼馴染
広告代理店に勤める24歳の営業アシスタント・綾瀬璃子は、厳格で容赦ない部長・水卜真一郎に毎日怯えながら働いていた。完璧主義で部下に厳しく、笑顔すら見たことのない鬼上司。だが、ある夜、璃子の個人SNSに匿名からのメッセージが届く。今日の提案資料、君のアイデアが光ってたね。もう少し自信を持ってみてほしい——その後も毎晩、誰かが璃子だけに優しいメッセージを送り続ける。
疲れてるなら無理するな君の企画なら絶対上手くいく。メッセージの相手は璃子の心を見透かしたように、毎晩、彼女が必要とする言葉をくれるのだ。一方、会社では相変わらず水卜部長は璃子に厳しい指摘を続ける。だが璃子の洞察力は、部長の言動の中にわずかな違和感を感じ始める。部長の指摘のタイミング、その後に必ず来る激励的なメッセージ。部長が璃子に厳しいのは、本当は彼女を成長させたいからじゃないか——そんな疑惑が、璃子の心を揺らがせていく。
やがて、璃子は部長が大学の同期だった友人・市川と偶然再会する。市川は璃子を気遣い、何度も誘ってくれる。同時に、会社では新しく配属されてきた営業企画室の鮮やかな企画担当・橋本も、璃子に親切を示し始める。橋