反属性の目覚め~老冒険者と少女たちの絆
38歳のベテラン冒険者フィレン・カザールは、限界を感じて引退を考えていた。しかし、聖属性の少女聖女が己の属性と相反する闇属性の敵に苦戦する姿を目にしたその瞬間、彼の体に異変が起こる。隣に聖属性の使い手がいると、彼の手には淡く光る闇属性の刃が現れた。炎属性の少女騎士ルーシェが火獣に追い詰められていれば、彼の掌には凍てつく氷の刃が生まれる。自分の限界だと諦めていた年老いた体は、周囲の少女たちの属性と反属性となって覚醒する能力を秘めていたのだ。
若き聖女エルナード、炎の小騎士ルーシェ、そして謎めいた風属性の女魔法使いアリース。駆け出しの彼女たちが己の属性より遥かに格上の敵に苦戦する姿を見るたび、フィレンの知恵と経験、そしてこの異能が共鳴する。お前たちは一人じゃないという言葉とともに、彼は彼女たちの傍に立つ。共に戦う中で、年の離れた少女たちとの絆は深まっていく。エルナードが敵の魔法に怯える時、彼女に寄り添うフィレンの腕。ルーシェが負けないと奮起する瞳。アリースが微かに見せる笑顔。
しかし、この反属性の力には秘密がある。各少女との距離が近いほど、その力は強くなる。無意識のうちに彼女たちに惹か