壬
壬氏(じんし)
あらすじのみ
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後宮の毒舌薬師、猫猫(まおまお)はある朝、目を覚ますととんでもない事態に気づく──自分が男になっていたのだ。 鏡の中には、背が高く肩幅の広い男の姿が映っている。まだ状況を飲み込めないうちに、壬氏(じんし)の部屋から甲高い悲鳴が響く。駆けつけると、宮中で最も美しい男が、今や最も美しい女性に変わり、布団の中で震えながら絶望していた。 実は後宮の全員が一夜にして性別を入れ替えてしまったのだ。男は女に、女は男に──誰が何のためにこんなことをしたのか、誰にもわからない。 冷静な分析者である猫猫は、この混乱を整理しようとする。しかし問題は次々と積み重なっていく。女性になった壬氏は鏡を見ることを拒み、部屋のあらゆる鏡面を布で覆ってしまう。男性になった高順(こうじゅん)は厳しい表情のまま普段通りを装うが、それが壬氏の涙を誘う。商人の羅門(らもん)は優雅な美女に変身し、すでにこの事態をビジネスチャンスに変えようと計算している。 猫猫が見つけた唯一の手がかりは、昨夜みんなが飲んだ薬茶に混ぜられていた謎の薬草粉。南海の遠い地方にしか自生しない希少で珍しい植物で、当然ながら認可された成分リストには載っ
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