ア
アリア・フェルン
あらすじのみ
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「解体師」――それがルーカス・ヴァレンティアがクラス分けの日に与えられたスキルだった。 ステータス画面にはただこう書かれていた。「対象物を分解する」。仲間たちは笑った。「お前、肉屋かよ?」「それ、マジでゴミスキルだろ」「荷物も運べねえしな」。 ルーカスは17歳。王都の冒険者学院を卒業したばかりだった。トップランクのパーティ「クリムゾンエッジ」に拾われたとき、わずかな希望を抱いていた――しかし、その希望は初任務の夜に粉々に砕かれた。 「お前のスキルが足を引っ張っている」とリーダーのソウマ・レインハルトは丁寧な笑みを浮かべて言った。「明日は来なくていい」。 そうして、ルーカスはあっさりと追放された。 ほとんど金もなく、行くあてもなく街を去った彼は、やがてベルンドという小さな田舎町にたどり着いた。そして、荒れ果てた宿の裏でひとり、彼は自分のスキルを試し始めたのだった。 「分解」はモンスターの肉だけに効くわけではなかった。モンスターの毒液を即座に無効化し、石の壁を粉々にし、魔法陣を溶かして無効化することもできた。そしてスキル説明の奥深くに、誰も教えてくれなかった機能が隠されていた。
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