マルガレーテ・セルジェ
あらすじ・世界観のみ
中世ヨーロッパの香りが残る港町アシェルヴァン。地図職人セルジュの娘マルガレーテは、父の急死から三ヶ月後、彼の工房の隠し箪笥で一枚の羊皮紙を発見する。それは、既存のどの地誌にも載らないペルセフォネ帝国という国を描いたものだった。 父が偽造地図を作製していたのだろう—最初、マルガレーテはそう考えた。しかし、その晩から異変は始まった。帝国の領土とされた地帯で地震が発生し、その直後、スカウトランド公爵軍がアシェルヴァンの地図保管所を襲撃する。翌日にはマグナ教会の聖騎士たちが現れ、今度はテンプラン商会の私兵が町を荒らし始めた。 すべての勢力が同じものを探していた。その地図だ。 マルガレーテは、友人にして秘密警察の探偵コロンバスに助言を求める。彼の調査によれば、この地図は存在してはならない国を示しているという。三百年前、五大国家による密約によって地図から抹消された帝国。しかし、羊皮紙に描かれた山々と河は、最新の測量報告とあまりにも一致していた。 死した父は何を知っていたのか。そして、なぜ虚構の地が現実へと浮上し始めているのか。 マルガレーテが父の遺した地図を手に、各国の追手から逃れながら
あらすじ・世界観のみ