ラント・ノアール
あらすじ・世界観のみ
ガルドス・ケインは38歳。擦り切れた革の鎧、常に生えっぱなしの無精ひげ、そして王都で最も薄汚れた酒場の隅っこにいつも座っている――それが彼の全てだ。外から見れば、ただの落ちぶれた冒険者が日々を酒に溺れているだけに見える。 だが、ここが肝心だ――彼はとんでもなく強い。 かつてはエリート騎士団「シルバーラム」の隊長候補筆頭だったが、上司に功績をすべて奪われ追放されてしまった。それ以来、ガルドスは名声も栄光もどうでもよくなった。美味い飯と旨い酒、そして暖かい昼寝があれば十分だと。 そんな彼のもとに、突拍子もない仕事の話が舞い込む。新設された王国第三の騎士団「ブレイズフォース」の臨時教官。報酬は破格。彼は承諾する。 そして即座に後悔する。 ブレイズフォースは三人のとんでもない問題児で構成されていた。迷子の天才魔法使いソフィア、緊張で戦う前に吐いてしまう剣士レオン、書類は完璧だが剣が抜かれると足がすくむ臨時指揮官イリナ・ヴァルド。 彼らは「グラウンホルン」と呼ばれる山岳地帯を脅かす魔物の討伐を命じられる。ガルドスは食事目当てもあったが、何よりイリナが頭を地面に擦りつけて懇願したため、
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