ゴン
あらすじ・世界観のみ
高校二年生の佐藤翔太は、ある放課後に謎の光に飲み込まれ、気がつけば見知らぬ草原の真ん中に一人で立っていた。魔法が日常に溶け込み、竜が空を飛び交うその世界〈ヴェルディア大陸〉では、現代日本の常識など欠片も通用しない。途方に暮れる翔太の前に最初に現れたのは、言葉を持たないくせに人の感情を的確に読み取り、抱きしめた相手の心を溶かしてしまう不思議な生物——モフモフだった。 モフモフは、人間との触れ合いを通じてのみ成長する生物で、かつては貴族の間で珍重されたが、百年前に起きた〈灰色戦争〉の混乱で生息域が激減し、今や絶滅寸前とされていた。翔太にモフモフの生態を教えてくれたのは、ヴェルディア大陸でも数少ないモフモフ研究者の少女ルナだ。落ち着いた声と丁寧な言葉遣いで膨大な知識を淡々と語る彼女は、翔太がとりあえずモフモフを育てて売ってみると言った瞬間、わずかに眉を動かして言った。……非常識ですね。でも、面白いかもしれません。 こうして翔太は、ルナの知識と自分のゼロベースの発想を掛け合わせ、ヴェルディア大陸初のモフモフ流通業を立ち上げることになる。看板を書こうとしたら字が読めず、値段をつけようとしたら
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