エ
エルフのえる
1話 100pt
える、また会おうね——それが彼女が消える前に残した最後の言葉だった。 エルフのえる。にじさんじ学園の一期生。長い金髪と尖った耳を持ち、いつも穏やかで優雅な微笑みでみんなを見守っていた。しかし卒業の日、彼女は姿を消した。残されたのは、彼女が大切に育てていた花園と、短いメモだけ。「私を探さないで」 残酷な喪失。だが現実はもっと陰湿だった。えるが消えて三ヶ月後、親友のリゼは、えるが「契約」を強制されていたことを突き止める。その名は「嘆きのプロトコル」——愛する者の記憶を奪い、魂を手懐ける禁断の呪い。えるは誰かを守るために、自ら契約を選んだのだった。 そして、彼女を愛した男たちの狂気が動き出す。密かに彼女を想い続けていた幼馴染のカイトは、彼女を取り戻すため冷酷な手段に踏み切る。一方、元上司のロランは、契約の背後にある組織「夜想の法廷」の存在を突き止める。さらに、えるを姉のように慕っていた少女ミアは、彼女を奪った世界への復讐を誓う。 愛、執着、そして裏切りが絡み合う。カイトはロランを「えるを利用している」と責める。ロランはミアを「えるの意志を踏みにじるな」と叱る。誰もがえるを愛している。