桐嶋渉(きりしまわたる)
あらすじ・世界観のみ
桐嶋渉は元新聞記者。三年前、大事な記事が編集者に潰されて辞職し、今はフリーランスとして細々と取材を続けている。 ある日、遠く離れた山村・錦から一通の手書きの手紙が届く。差出人は老人で、内容はただ一言――「また子どもが行方不明になった」。 錦村では六十年もの間、子どもたちが次々と姿を消している。警察は毎回、家出か事故として事件を終わらせてきた。渉は直感で何かがおかしいと感じ、村へ向かう。 最初に目に入ったのは、村の入り口にそびえる巨大なミヤウチ家の邸宅。村で最も権力を持つ名家で、誰も彼らに逆らわない。村人たちの表情には恐怖が滲んでいた。 渉に唯一心を開いたのは、地元小学校の若き図書館司書、小野寺冬だった。彼女は静かに六十年前の古新聞や写真を集めていた。「ここにはずっと何かがおかしいと感じていたの」と彼女は語る。 二人は共に調査を進める。六十年前に行方不明になった子どもたちは、皆ミヤウチの土地の近くで最後に目撃されていた。図書館の棚の裏に隠された旧村長の日記を見つけ、その中には「これは事故ではない。ミヤウチが関わっている」と記されていた。 三日目、冬が突然口を閉ざす。図書館は荒
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