白
白瀬ヒナギ
1話 100pt
「祓魔師は悪霊を斬って終わり」——そんな綺麗事を信じていたのは、私・狂蘭メロコだけだった。 私は祓魔組織『ミッドナイト・ヴェイル』に所属する高校二年生。昼は生徒会書記、夜は対悪魔用の傘を振るい、紫のツインテールをなびかせる。相棒は無口で不器用な先輩・黒鉄蓮司。彼はいつも私の半歩後ろを歩き、危険な仕事を一人で引き受けていた。そんなある夜、彼が消えた。 手がかりを追って、私は街の地下に広がる巨大な霊的結界——『ヴェイル・グリモワール』へと潜入する。そこで見つけたのは、かつての師・御影冬真。彼はミッドナイト・ヴェイルの創設者であり、私に祓魔を教えた男だった。蓮司を人質に取り、彼は告げる。 「メロコ。お前が今まで浄化してきた悪霊は、すべて『人造』だ。組織は悪魔を製造し、それを狩る——ビジネスだ。お前はその手駒だ」 信じたくない。でも、御影の手には蓮司が呪縛されている証があった。私は選ばされる。師を斬って蓮司を救うか、真実を暴いて組織を敵に回すか。 戦いの中、蓮司の口から漏れた一言。「……俺は最初から、お前を守るために送り込まれた」 師の裏切り、組織の闇、相棒の秘密。私の正義は、どこ