ア
アリシア=イーデルシア
1話 100pt
あらすじ: セガのゲームに育てられ、理不尽なクエストでも困っているNPCを放っておけない男・嶋㟢陽介。十七年間の昏睡の果てに異世界グランバハマルから帰還した彼は、オークの亜種と誤認される醜い容姿のせいで、あの世界で何度も死にかけた過去を持つ。それでも誰かを助けることをやめなかった男は、福岡の団地で甥と細々と暮らしていた。 そんな彼のもとに、十七年ぶりに翠から緊急の手紙が届く。金髪翠眼のエルフであり、かつて彼の命を幾度となく救った恩人。『メイベルが……凍神剣が、もう私の手には負えないの』――震える文字が、事態の切迫を物語っていた。 凍神剣。氷の一族に伝わる神器は、持ち主の感情に連動して暴走する諸刃の剣。感情を殺して生きてきた少女メイベルは、陽介との再会を前に心が揺れ、その力を制御できなくなっていた。そして翠の左手には、十七年前に陽介から贈られた天星石の指輪が。求婚の意味も知らぬまま渡されたその指輪は、装着者の寿命を削る呪いを秘めていた。それでも外せない理由を、彼はまだ知らない。 「俺が行かなきゃ、誰が行く」 十七年前の恐怖と向き合いながら、陽介は再び異世界への扉を開く。美男美女