御
御崎銀次
1話 100pt
幻想殺し — 触れたもの、すべて書き換える 28歳の売れない小説家、黒鳥慧は担当編集者に才能がないと告げられる。その夜、彼は泥酔するまで酒を飲んだ。翌朝目覚めると、見知らぬ森の中にいた。そこは人間と妖怪が共存する世界、幻想郷。彼の右手は、触れたものの本質を書き換える力を宿していた。だが条件があった。頭の中で明確に想像できる変化だけが現実となる。思い描けないものは何も変わらない。 森の中で、慧は巫女の霊夢と出会う。彼女は外から来た侵入者と見なし、迷わず攻撃してくる。身を守るため、慧は木に触れ、それを刃へと書き換える。殺すつもりなどなかった。しかし想像した一撃は霊夢の体に届き、彼女は倒れ、動かなくなる。その瞬間、慧は自分が何をしたのかを理解する。 霊夢の死は幻想郷に響き渡る。魔法使いの魔理沙が慧を追う。「なぜ彼女を殺した?」と彼女は叫ぶ。慧は答えられない。弾をかわしながら、地面や空気を書き換えて逃げる。紅という名の風来の妖怪が面白がって彼につきまとい始める。 慧は人間の里にたどり着く。里の若き指導者、銀次は笑顔で保護を申し出る。だが銀次は、霊夢殺しの罪を慧に着せようとする者たちから