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高校生・岩戸鈴芽は、扉を閉める旅の途中で大きな選択をした。幼なじみの青年・宗像草太を選んだのだ。しかし、もし彼女がもう一人の「ダイジン」を選んでいたら――? 九州の静かな港町で、鈴芽は宗像草太と名乗る謎めいた青年と出会う。彼を追って訪れた廃墟で、彼女は誤って「要石」を引き抜いてしまう。封印から解き放たれたのは、巨大災害「ミミズ」と、二柱の小さな神の化身――白猫のダイジンと黒猫のサダイジンだった。 だが、旅の途中で鈴芽は気づいてしまう。草太への想いは本物だと。それと同じくらい、旅の間ずっと彼女を導き、守り、からかい、時には人の姿となってまで寄り添い続けたダイジンの存在が、心の中で大きくなりすぎていることに。 「すずめ、好きだよ。だから、俺を選んで」 人の姿を得たダイジンは、無邪気で残酷なほど一途な愛で鈴芽を求める。草太を「椅子」に変えたのも、すべては鈴芽を独り占めするためだったと知った時、物語は大きく動き出す。これは、閉じ師との純愛か、それとも神との禁断の恋か。鈴芽の決断が、日本の命運を変える。
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