平
平子真子
1話 100pt
石田家に暮らす九歳の少女、石田ひかりは死神・滅却師・虚・人間の四つの血を引いている。母は二年前に虚に殺され、父は聖別によって力を失った。母の記憶は断片的で、優しい声も笑顔も、もうはっきりと思い出せない。 滅却師の力が強く顕現したひかりは、弓ではなく自作の光の杖を操る。ある夜、いとこの雨竜より先に庭で虚を感知し、光の矢で追い詰める。だが止めを刺す瞬間、虚が小さな子どもの姿をしていたことに躊躇し、逃がしてしまう。雨竜はその甘さを鋭く問い詰める。 尸魂界に潜入したひかりは、技術開発局で初めての術を使い、追ってくる死神たちを光の球で包んで消し去る。双殔の丘では山本元柳斎の圧倒的な霊圧に立ち向かい、杖で床を打って数千の光の矢を展開する。京楽はその動きにかつての十番隊隊長・志波遥の面影を見る。 現世に戻ったひかりの目が、一瞬だけ虚のものに変わる。ヴァイザードの隠れ家に連れて行かれ、平子真子やひよりと出会う。彼らは母を知っていたが、多くは語らない。虚化の修行を経て、ひかりは母の声を完全に失う——断片の記憶は虚の血に呑み込まれていく。 空座町の戦いで、藍染惣右介が現れ、ひかりに告げる。母を殺し