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シンイチ・クロウ
1話 100pt
この物語の主人公は、超能力を持った少年ではない。 主人公は、世界征服を目論む秘密結社『クロウ』の参謀、シンイチ・クロウ。28歳。彼の能力は『人の心の弱みを見抜くこと』。彼の信念は単純だ。この世界は強者が弱者を支配するべきだ。それが自然の摂理だと本気で信じている。 ある日、計画を進める中でクロウは一人の少年の存在を知る。モブと呼ばれる無表情な中学生。その身には途方もない力が眠っている。だがシンイチは気づく。少年の心はあまりにも空っぽすぎる。 「使える」 モブを組織に引き入れるため、シンイチは静かに彼の周囲の人間を壊し始める。親友を遠ざけ、師を陥れ、心の支えを一つずつ奪っていく。すべてはモブが絶望し、組織の理想を受け入れるために。 しかしシンイチの前に、組織を抜けた元同志、リサ・カミヤが現れる。彼女は言う。「あなたの正義は、孤独の言い訳でしょ」 シンイチはリサを排除しようとするが、その言葉が頭から離れない。自分は本当に世界を変えたいのか? それとも、ただ誰かに必要とされたいだけなのか? 組織内にも動揺が走る。若き幹部、タケシ・ゴウダがシンイチのやり方に反発し、独自に動き始める