アレッサンドル
あらすじ・世界観のみ
完全なる異界赤月の境域。かつての王妃の反乱により、この世界は魔力の荒廃地と化していた。騎士シリウスは、その反乱を鎮圧した英雄であったが、王妃の最後の呪いによって、彼女の息子である若き王子アレッサンドルと魂を繋がれた者となってしまう。 この呪いは二人の心身を深く結びつけるもの。シリウスは王子の感情の揺らぎを直接感じ取り、王子もまた騎士の思考の断片を脳裏に受け取る。かつて敵同士だった二人は、呪いの影響下で無理やり共存を強いられることになる。シリウスは王子に対して根深い憎しみを抱いていた——王妃の息子であり、自分の戦友たちを奪った者だからだ。だが呪いを通じて、王子の本当の想いが伝わってくる。優しさ、孤独、罪悪感。王子もまた、母親の暴走を止められず、多くの者を失わせてしまったという苦しみを抱えていたのだ。 二人は呪いを解くために、共に異界の奥深くへ向かわねばならない。その過程で、シリウスの心には予想外の感情が芽生え始める。王子の無防備な表情、必死に自分を理解しようとする言葉、背後から自分を守ろうとする腕。それらは憎しみを愛へと変え始めていく。同時に、王子もまた騎士への想いが純粋な忠誠心から
あらすじ・世界観のみ