王国の最高騎士セリオン。彼の誇りは、宿敵である王子アシャルムの打倒にある。幼き日、王子に故郷を焼かれ、家族を失ったセリオンは、復讐の炎を胸に秘めて十数年を生きてきた。ついに暗殺任務が下された夜、彼は王子の寝室に忍び込む。だが、その瞬間、奇異な魔法が二人を包む。 古い呪いの力により、セリオンとアシャルムの魂は互いに繋がれてしまった。距離が離れると激しい痛みが襲い、肌が触れ合うと相手の感情が直接伝わる。最大の敵と、肉体的にも精神的にも繋がれた騎士。逃げることもできず、殺すこともできない。王国から指名手配される中、二人は共に生きる道を探すしかない。 アシャルムは一見冷酷な王子だが、セリオンが感じるのは、彼の孤独と深い傷。王子もまた、セリオンの痛みを感じ、その壮絶な過去を知ることになる。毎晩、呪いの影響で眠りに落ちた時、互いの記憶が断片的に共有される。セリオンは王子の秘密を知る—故郷の焼却は、王子自身の指示ではなく、王国高官による陰謀だったのだ。 復讐の相手は違っていた。真実を知ったセリオンの心は揺らぎ、呪いの絆は二人の距離をさらに縮める。肌を寄せ合わないと眠れなくなり、相手の呼吸を感じ