雪山で、天涯孤独の少年・墨雲(ボクウン)は、瀕死の老婆を見つける。ボクウンは自らのぼろ布をかけてやり、その最期の夜を共に過ごした。老婆は感謝の印として、古びた人形を彼の手に握らせ、息を引き取る。埋葬を終えたボクウンは、清風門の師範・玄鉄翁(ゲンテツオウ)と出会う。玄鉄翁はボクウンの義理堅さに心を打たれ、彼を門下へと誘った。 半年後、ボクウンは偶然その人形を壊してしまい、中から失伝した古武術「影縫流」の秘伝書を発見する。誰にも告げぬまま、彼は毎夜密かに修練を重ね、清風掌と影縫流を同時に極めていった。二年の歳月を経て、ボクウンは清風掌を完全に会得。玄鉄翁は彼を、飛燕歩法の達人・龍影と、静水呼吸法の達人・静心尼という二人の師のもとへ導く。 しかし、玄鉄翁が「お前の道は、この壁の外にある」と告げた時、ボクウンは旅立つ。旅の途中、彼は素手で凶暴な熊を屠り、「熊殺し」の異名とともに、その名は瞬く間に武林へと轟いた。その名声は諸派連合の注目を集め、影縫流は禁断の武術と断じられてしまう。門派を守るため、玄鉄翁は苦渋の決断でボクウンを破門。雪の廃寺で、孤独に震えながら秘伝書を読み返したボクウンは、つ