蔵
蔵馬
1話 100pt
クラスで空気のような存在、それが俺――陰キャ男子高生・簑田(みのだ)の日常だった。 放課後の空き教室で遭遇したのは、半透明でプルプルした謎の生物。助けようとした瞬間、それは凶暴化し、俺に襲いかかってきた。 絶望の中、指先から放たれた金色の光――それは俺の意志とは無関係に、化け物を消し去った。 そして空に浮かぶ、巨大な目玉。それは明らかに、俺を観察していた。 「お前、やっと気づいたか」 翌日、転校生としてやってきたのは、どこか飄々とした雰囲気を纏う美少女――霊界からの使者を名乗る彼女だった。 「あんたには霊力がある。これから霊界のために働いてもらうわよ」 断る間もなく始まる、妖怪退治の日々。だが問題は霊力だけじゃない。 幼なじみの同級生、生徒会の先輩、そして霊界からやってきた転校生――気づけば俺の周りには、やたらグイグイ距離を詰めてくる女子たちが勢揃い。 「ちょっと、なんであんたが簑田くんと一緒にいるのよ」 「いや、これは仕事の関係で……」 「仕事? 浮気の言い訳にしては苦しいわね」 霊界の陰謀、迫りくる妖怪、そして勃発する恋愛修羅場。 お人好しすぎる主人公が巻き起