魔法と剣の世界に突然放り込まれたカイト。生き延びるために傭兵団に身を投じるが、すぐに幻滅し脱走する。逃亡のさなか、彼は強大な魔術師ルーデウスと、恐ろしいほどに強い女剣士エリスに出会う。 三人は魔法王国ラパンを目指すことに。だが、その行く手を黒い鎧の男が遮る。圧倒的な強さを誇るその男との戦いは、まさに壊滅。エリスは囚われ、カイトは死んだも同然の状態で置き去りにされる。 かろうじて生き延びたカイトは、必ず強くなってエリスを救い出すと誓う。しかし、真の敵は黒い鎧の男ではなかった。もっと厄介な、カイトが心を砕かれるさまを愉悦に浸りながら見つめる怪物――その残酷さは、カイトの血をかつてない怒りで煮えたぎらせる。 だが、力任せでは勝てない。カイトは頭を使い、自らが恥じるような手段で手を汚さねばならなかった。旅の途中で出会った仲間たちの助けを借り、すべてに決着をつける最終決戦に備える。クライマックスで彼は、絶対無敵と思われた敵に、ただの一撃を叩き込むチャンスを得るために、新たに得た力の源――禁呪の魔法――を犠牲にすることを強いられる。物語は大勝利ではなく、カイトが自らを打ち砕こうとした世界の中