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正十字学園には、表の顔と裏の顔がある。祓魔師と呼ばれる者たちだけが、その秘密を知っている。私、オリベ・キョウコもその一人だ。けれど、私はひどく弱い。同級生の奥村燐のような英雄じゃない。いつも怯えて、いつもみんなの足を引っ張ってばかり。そして、誰にも言えない秘密を抱えている。 学園の地下には、危険な悪魔が封印されている——「魔眼のバロン」。私は彼の監視役を任されたのだけれど、いつの間にか、毎日彼と話をするようになっていた。彼は怖くなかった。優しかった。私の話を何でも聞いてくれて、「そのままでいい」と言ってくれた。間違っていると分かっていた。でも、誰を好きになるかは、自分でもどうにもできない。 そんな時、上層部がバロンを完全に消滅させることを決めた。私は止めようとしたけれど、誰も聞く耳を持たなかった。彼は危険すぎる、と。作戦決行の前夜、私は決意した。彼の封印を解き、逃がそうと。 バロンは地下で私を待っていた。私の顔を見て、嬉しそうに微笑んだ。「来たんだね」と彼は言った。でも、私だけではなかった。副学院長の蘭々塚キミオが現れ、バロンが私を利用して封印を破ろうとしたと告げた。バロンは否定
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