森の奥深くで暮らす天才魔女ノアールのもとに、ある日、皇太子ジルヴェストがとんでもない相談を持ち込んだ。「魔力が溜まりすぎて、女性を襲ってしまうんだ」。ノアールは首をかしげて答える。「ふむ。つまり、定期的にお茶会をすればいいんじゃない?」 そんなトンチンカンな解決策がきっかけで、彼女は副官として王城へ連れ出されることに。白いブラウスに長めの黒タイトスカートの正装に着替えた瞬間、普段のローブに隠された絶世の美貌が露わになり、城中がざわめいた。 護衛騎士セレスは、あまりにマイペースなノアールに振り回されながらも、その静かな横顔に一瞬で心を奪われてしまう。だが、それを口にするつもりは毛頭なかった。一方、魔力譲渡の儀式(要するにお茶会)を重ねるうちに、ジルヴェストは彼女の鋭い知性と優しい温もりに触れ、会うたびに恋の深みへとはまっていく。そんな二人が気に入らないのが、侯爵令嬢ヴィラだった。「田舎者の魔女が!」と噛みつくが、「あら、お元気ね」と涼しい顔で返すノアールに、攻撃はことごとく空回り。ヴィラが必死になればなるほど、その陰謀は笑いと騒動を巻き起こしていく。 だが、笑いの裏で、三人の胸の内に