かつて、平和のために戦った英雄がいた。そのコードネームはビッグボス。しかし彼は、愛する者たちを守れなかった。世界は幾度となく、最も残酷な形で彼から大切なものを奪い去っていく。 ある日、ビッグボスは漆黒の虚無の中で目覚める。そこは死者のための場所だった。そして彼は、そこで未来の光景を見せられる——核の炎に包まれた世界。生き残った者たちも、想像を絶する苦痛の中で死に絶えていく。 「違う……こんな未来、認めない」 ビッグボスが心の中で叫んだ瞬間、闇の中から謎の声が響く。「世界を変えたいか?」 声の主は「記録の番人」と名乗る。それは、死者たちの積み重なった記憶から生まれた存在だった。 番人は語る。「お前は死ぬ運命にあった大切な者を救おうとした。そして最後は、世界に裏切られ、犬死にした。哀れで残酷な末路だ。だからチャンスをやる。時を遡り、運命を書き換えろ」 だが、その力は極めて危険だった。時を巻き戻し運命を変えるたび、彼自身の大切な記憶が一つずつ消えていく。親友との思い出、初めての勝利の喜び——彼を形作る決定的な記憶が。 それでも、ビッグボスは選択する。「やる」 彼が最初に向かう