星霜を重ね、もう一度きみと——A3! Another Spring
気がつくと、俺は見知らぬ駅に立っていた。信じられないほど鮮明な記憶の奔流が、頭の中を駆け巡る。眩しい舞台。仲間たちの笑顔。そして、何よりも大切な人が病で命を落とすという、残酷な未来の光景。
ここは、劇団「MANKAIカンパニー」がまだ、その一歩を踏み出す前の世界だ。未来を知る俺が、たったひとつ、決死の覚悟で決めたこと。それは——今度こそ、絶対に彼を失わない。
俺の名前は佐久間咲也。未来の記憶を持つ、ただの高校生だ。
俺の覚えている時間軸では、茅ヶ崎至さんは春組を支えるリーダーだった。天才的なビジネスマンで、誰よりも舞台で輝くスターだった。でも、その無理がたたって、まだ若い命を燃やし尽くしてしまった。俺はその光景を、何度も夢に見る。
でも、今度は違う。俺は未来の知識を頼りに、至さんに近づき、必死に休ませようとする。病院に連れて行こうとしたり、仕事をセーブするようにさりげなく促したり。でも、至さんは格好良くて、ちょっとだけずるい大人だから、俺の言葉を軽く笑ってかわすんだ。「咲也くん、今日はやけに熱心だね」なんて言われて、胸がきゅっと痛む。
そんな中、元の未来にはいなかったはずの、