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全国大会の熱狂から一年。烏野高校排球部元主将・黒川蓮は卒業を目前にしながら、進路を決められないまま宮城に残っていた。かつての仲間たちはすでにそれぞれの道を歩み始めている。大学へ進む者、就職する者、街を離れる者。ただ一人、蓮だけが卒業アルバムに挟んだチーム写真を見つめ、あの日の歓声の残響を振り切れずにいた。 そんな蓮の前に、柊木玲那が現れる。東京の強豪校でエースを張り、全国の舞台で烏野の前に立ちはだかった、あの因縁の相手。壮絶な決勝戦の末、烏野は敗れ、玲那のチームが頂点を掴んだ。だが玲那は、理由も明かさぬままバレーを辞めていた。一方、蓮の幼なじみで元マネージャーの三雲灯里は、蓮に内緒で就職活動を進め、卒業と同時に街を出ようとしていた。 三人は皆、終わったはずの試合の残り火を胸に抱えている。勝利の代償に指先の痛みが消えず、全力ではもうプレーできない玲那。告白できないままの想いを隠して、去ることを選んだ灯里。そして、何ひとつ選べずに立ち尽くす蓮。 灯里の東京就職が決まった夜、玲那は蓮に思いがけない提案をする。「もう一度だけ、私とバレーをしない?」それは、引退した二人だけの秘密の練習。誰
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