インヴィンシブル学園〜無敵の幼なじみは全員に愛されすぎている〜
ハイヴィル市の進学校・セントラル高には、ちょっと変わった特徴がある。人口の約0.3%——生まれつき体のどこかが「普通」とは違う、アノマリー体質者。彼らを積極的に受け入れるこの学校で、マーク・グレイソンは幼なじみのサマンサと共に学園祭の実行委員を押し付けられてしまう。
サマンサ・クラーク。明るくて、優しくて、笑顔がまぶしい幼なじみ。でも彼女には、誰にも言えない秘密があった。握力280キロ、走ればアスファルトが陥没する「過剰筋力」の体質。卵を持つことも、ドアノブを回すこともままならない日常。それでも彼女は、いつも通り「大丈夫」と笑うのだ。
近づく体力測定。アノマリー管理局への報告義務。そして、忘れられない過去の事故——。
「守りたい」なんて、言えたらよかった。でもマークは知っている。中学時代、守ろうとして空回りした自分を。彼女を傷つけた、あの日を。
これは、無敵の幼なじみに振り回されながらも、不器用に、まっすぐに彼女のそばにいようとする少年の物語。笑顔の裏に隠された想いと、言葉にできない「好き」が交差する、ちょっと切ないラブコメディ。