雨上がりの学校帰り、電車に揺られ意識もうろうとしつつも帰路についていた。 ふと、地面に落ちていた黄色い紙が気になった。 「なんだこれ?」 そう呟いて、西田 幸一(通称ニコ)は、その落ちていたメモを拾い上げた。 描かれていた絵があまりにも自分に似ていたから、手に取らずにはいられなかったんだ。 (これ…俺じゃん?) (誰だよ、俺の似顔絵こんなところに置いてったの…。) そんなことを思いながら、その絵があまりにも美しくてまるで写真みたいだとニコは、思っていた。 「誰か、俺の事好きなのかな…?」 そんな期待を胸に抱きつつも、出来が良すぎる絵を道に戻せずにいた。 結局、家まで持って帰ってきてしまった。 「これ、絶対俺だよね…。」 そう言って、何度もメモに描かれた絵を覗き込んでいた。 「まあ、この絵が答えてくれるわけもなしっと。」 「さーて、レポートでも手を付けますか~。」 そう言って、気にはなったが、ニコはいつの間にかその絵が描かれたメモをどこに置いたかも忘れていた。