すべての始まりは、天才の孤独と、一輪の花だった。幼き日のカミキ・ヒカル。芸能界の澱に魂を蝕まれていた彼が出会った、ただ一人の少女、アイ。無垢な笑顔だけが、彼の世界のすべての光だった。だが、純粋な二人の関係を、業界の大人たちは許さなかった。アイの妊娠、隠蔽、そして裏切り。すべてを守ろうとしたヒカルが見たのは、権力に踏み躙られ、壊れていくアイの姿だった。彼女が笑えない世界に、いったい何の価値があるというのか。 ヒカルは闇に堕ちることを選ぶ。すべては、アイと、彼女が遺した子供たちの未来のために。芸能界の頂点に立ち、すべてを掌握するための『漆黒のオベリスク』計画を始動させる。立ちはだかるのは、腐敗した大物プロデューサー、狂信的な教団「天球の会」、旧態依然のマスコミ連合。人間心理の深淵を突く天才的頭脳と、非情な戦略で、ヒカルは巨悪を次々と破滅へと追いやっていく。 その過程は凄惨を極めた。醜聞による社会的抹殺、巧妙な心理操作による破滅、時には物理的な排除すら厭わない。目的のためには、自らが生み出したアイドルさえも駒として切り捨てる。その冷徹な手法に気づいたアクアとルビーは、いつしか彼を『ラスボ