スバルは『死に戻り』で皆を救おうとしたが、何度繰り返しても上手くいかない。心はもう、粉々に砕け散りそうだった。 そんな時、奇妙な道化師めいた男・ロズワールが言った。「君が汚れ役を引き受ければ、エミリア様は王になれる」と。 つまり、スバルが皆から嫌われる悪役になればいいというのか? スバルは考えた。レムの笑顔、エミリアの夢…すべてを守りたい。自分がどうなっても構わないと本気で思い、ロズワールの計画に乗ることを決意する。 わざと酷い言葉を吐き、エミリアを傷つける。ラムには冷たい視線を向け、「お前のことなどどうでもいい」と言い放つ。しかし誰も見ていないところで、一人涙を流し、「これでいい…これが最善なんだ…」と呟くのだった。 だが、スバルが悪役を演じれば演じるほど、周囲の反応はおかしな方向へと捻れていく。 エミリアは涙ながらに詰め寄る。「嘘よ。なぜ、そんなことをするの?」レムは鬼の角を生やし、叫ぶ。「スバルを苦しめる者は、レムが許さない!」 エミリアを王にする計画は、ますます歪んでいく。スバルは知らなかった。ロズワールの真の目的は、エミリアを王にすることではなく『竜殺し』だった