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これは人類の物語ではない。使徒の物語である。 第十三使徒バルディエルは、NERV本部を襲撃する直前にゼーレから密命を下される。「リリスを覚醒させよ。ただし、ゼーレの計画を妨げるな」――人類補完計画の黒幕たる老人たちの駒として動く使徒。なぜ人類の敵である使徒がゼーレに従うのか。その答えは使徒たちの共有する「記憶」にあった。かつて失敗したフォースインパクトは、使徒たちの魂を危うく喪失させた。ゼーレの真の目的は、使徒と人間の「融合」による新たな生命の創造。使徒は駒ではない。しかしバルディエルは動く。使徒たち自身が、決して完全ではなかったからだ。 バルディエルはNERV本部に侵入し、エヴァンゲリオン初号機と対峙する。そこで彼は少年シンジの中に「リリンの母の残滓」を見る。バルディエルは語りかける。「お前が母を殺したことを知っているか」と。その言葉はシンジの心に深い亀裂を刻む。だがバルディエル自身、ゼーレの真意を完全には理解していない。彼の前に、渚カヲルという少年が現れる。カヲルは言う。「私は君の敵ではない」と。 カヲルとバルディエルは、ゼーレの計画の矛盾に気づき始める。ゼーレは使徒と人間の
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