とある魔術の禁書目録if ーチェックメイトの螺旋ー
これは、上条当麻が「あの選択」をしなかった世界の物語。学園都市のある交差点で、上条当麻は右手を前に突き出し、いつもの不幸の叫びをあげる。白い修道服の少女・インデックスが、彼の背後で震えている。しかしその瞬間、当麻の心に小さな疑念が生まれる。「守るよりも、元の場所に返したほうが彼女は幸せなのではないか」。その一瞬の迷いが、世界を変えてしまう。インデックスは魔術側に連れ戻され、当麻の右手――幻想殺しは、世界を書き換える禁断の鍵となり、科学側と魔術側の双方から狙われることに。さらに、選ばなかった選択のせいで、彼の記憶は消え始める。彼は赤髪の美少女・ステイル、そして銀髪の少女・御坂美琴と出会う。彼女たちはそれぞれの理由で、彼を追い、助け、時に敵対する。「ねえ、上条。その手で本当は何がしたいの?」と美琴は問い、当麻は答えられない。しかし彼の右手は、答えを知っているかのように勝手に動く。これは救済の物語ではない。選択の物語だ。そして、その選択はまだ終わっていない。