万事屋の帰る場所を失った少年が、再び立ち上がるまで―― 銀時の失踪から一年。万事屋に残された新八は、空っぽの事務所で、動けない日々を過ごしていた。姉の死、道場の閉鎖、幼馴染との断絶。守りたいものはすべて失われ、彼の手は、刀の柄を握ることさえ拒む。 そんなある夕暮れ、郵便受けに届いたのは、銀時の愛刀・洞爺湖だった。柄に刻まれた血文字は、たった一言、「探すな」。 同じ頃、幼馴染の結衣が、三日前に銀時を見たと告げる。甦る希望と、背筋を這う恐怖。銀時は生きているのか。それとも――。 これは、喪失の先で、それでも前へ進もうとする少年の物語。守るべきものを見失った男の、再出発の物語。そして、万事屋が再び帰る場所になるまでの、長い長い第一歩。
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