魔法の世界には多くのルールがある。その中で最も重要なのは、「一般人の前で魔法を使ってはいけない」ということ。 しかし、コーキはそのルールを破ってしまう。アトリエ・フォリオの見習い、チセ・スズフネが目の前で魔法を使うのを目撃してしまったのだ。 見てはいけないものを見てしまった彼は、渋々チセにアトリエへ連れて行かれる。気づけばコーキ自身も見習いとして入所していた。チセは初日から冷たく距離を置く。「知りすぎてるから仕方なく入れただけ」と、ほとんど彼を見ようともしない。 だがコーキは気づく。チセが絵を描くときに顔が柔らかくなること。誰にも見られない夜遅くに一人で練習していること。なぜか彼女のことが頭から離れなくなってしまう。 訓練が進むにつれ、二人は自然と一緒に過ごす時間が増えていく。難しい呪文で苦戦するコーキをチセは静かに助け、先生に叱られたチセにはコーキがお菓子を持って現れる。お互いに意識しないまま、少しずつ距離が縮まっていった。 そんな中、新しい見習いリリ・ハルモニアがやってくる。明るくておしゃれで、すぐに好かれるリリは、コーキを見た瞬間に恋に落ち、その気持ちを隠そうともしない