初音ミク ミクのいないステージ
楽屋にささやきが響く。ミクが消えるらしい。
鏡音リンはミクの最も近いパートナー——いつもステージで隣り合っている。でも最近、ミクの目は虚ろで、声は震えている。リンは気づく。
「ミク、無理してない?」
「大丈夫。今日のリンの歌、最高だったよ」
ミクはいつも笑ってはぐらかす。でもリンの耳はミクの心の音を聞き逃さない。それはひび割れている。
そこへカイト、新しいボーカロイドのクールで完璧主義なエージェントが事務所に現れる。
「ミクの声は限界だ。プロデューサーは新しいセンターを探している。リン、君が次のミクだ」
「そんな!ミクをクビにするの?!」
「これはビジネスだ。感情に流されるな」
リンの胸に暗い渦が湧き上がる。ミクを守りたい。でもセンターの座も欲しい——自分の歌がずっと認められてきたから。
そこへグミ、メグッポイドが現れる。彼女はミクの幼なじみで、ずっとミクの影に生きてきた。
「リンばかりずるい!私だってミクを守れる!ずっと彼女のそばにいた——誰よりも長く!」
グミの目に涙。リンはグミのミクへの長い片思いを知らなかった。
三角関係が事務所を揺るがす。
そしてミ