藤堂カズキは補助監督として、突然呪術高専にやってきた。見た目は軽薄な女たらしで、その実力も未知数。そんな彼の初任務の相棒に選ばれたのは、誰も寄せ付けない孤高の戦士・禪院マキだった。 当初マキは、カズキを足手まといと嘲笑い、冷たくあしらう。しかし、実戦で彼の奇想天外な策に命を救われ、あまりに無邪気な言葉に毒気を抜かれるうち、いつしか自分が知らず笑っていることに気づく。 ある夜、二人きりの星空の見張りで、マキはふと呟く。「……なぜか、お前といると気が抜ける」。その声は脆く、優しい。カズキは思わず彼女の手を取る。マキは震えながらも、その手を振りほどかない。唇が近づく——その時、闇の中から黒いドレスを纏った女が二人を見つめていた。カズキに執着する呪詛師、東堂アイリス。彼の元恋人だった。 「あの女は彼にふさわしくない。すべて、私が取り戻す。」翌日から、二人の周囲で異変が起こり始める。消えるマキの武器。二人きりの時に限って襲い来る呪い。カズキはアイリスの接近を悟り、青ざめる。 互いの絆が深まる中、カズキは禪院家の落伍者であるマキが、なぜ自分に共鳴するのかを知る。彼もまた、呪術界の異端児とし