ミクと、もう一度
初音ミク――世界中で知られる伝説のバーチャル歌姫。しかし、その輝く歌声の裏には、誰も知らない秘密があった。
音羽レンは高校2年生で、ミクの大ファンの一人。ある日、コンサート会場で眩い光に包まれ、気がつくと3年前の世界にタイムスリップしていた。
そこにはミクがいた。生きていて、歌っている。
レンは真実を知っている。3年後、ミクはステージで倒れ、二度と目を覚まさないことを。理由もなく、ただ消えてしまうのだ。世界中が涙を流し、レンも泣いた。何も言えなかった。
今度こそ、彼女を救いたい。
しかし、どうすればいいのか?警備員に阻まれ、マネージャーへの手紙も読まれない。未来から来たと言う少年を誰も信じてくれない。
そんな時、レンはチラシを見つける――ミクがトレーニングする音楽スタジオでアルバイトを募集していたのだ。すぐに応募し、採用される。これで毎日彼女のそばにいられる。
しかし、ミクはすぐにレンを怖がる。
「何か隠してるでしょ…?」
彼女の言う通りだ。レンは知りすぎている。彼女の好きな食べ物、まだ発表されていないコンサートのセットリスト、会ったことのないスタッフの名前。気味が悪