ハイキュー!! 逆さまの春
その春、烏野高校バレー部は全国の頂点に立っていた。
その瞬間、日向翔陽の目の前で、影山飛雄の心臓が止まった。
影山はコートに倒れ、二度と起き上がらなかった。病院に運んでも、もう手遅れだった。彼は十七歳だった。
日向は叫び、泣いた。何度も何度も影山の名前を呼んだ。しかし、答えはなかった。
葬儀の帰り道、日向は古い神社の石段で足を滑らせた。頭を強く打ち、意識を失った。
目を覚ますと、そこは中学校の体育館だった。
壁のカレンダーは三年前を示していた。日向は中学二年生に戻っていた。
そして、前世のすべてを覚えていた。バレーの技術も、影山との速攻も、すべてが頭の中に残っていた。
「……影山を、助けられる」
日向は決意した。三年前からやり直して、影山の死を止めるのだ。
しかし、問題があった。中学の体はまだ小さく、弱かった。ジャンプは低く、スパイクの力もなかった。
さらに、影山はまだ北川第一中学校にいた。無口で短気で、誰にも心を開こうとしなかった。日向が話しかけても、影山はそっけなくあしらうだけだった。
「うざい。近づくな」
それでも、日向は諦めなかった。毎日影山の練習を見