七つの星の加護が人の価値を決めるエトワール王国。その中でレオン・クロウフォードは「幻惑」と「欺瞞」の星・ネプチューンのもとに生を受けた。貴族たちから「星屑」と蔑まれる彼の唯一の心の支えは、献身的なメイドであるレフィア・アルクロノスだった。幼い頃から、彼女だけがレオンの力を「素晴らしい」と言い、揺るぎない忠誠を尽くしてきたのだ。 しかし、レオンの幻惑能力が突如暴走したことをきっかけに、彼は禁断の書庫へと導かれ、そこで覆しようのない真実を知る。ネプチューンの力は幻惑などではない――それは他者の心の傷や記憶に触れる力、「真実」の力だったのだ。王国は代々この力を恐れ、その担い手を迫害し、偽りの歴史を捏造して抑圧し続けてきたのだった。レオンはただ一人、レフィアだけを信じ、全てを打ち明ける。その胸中に冷たい戦慄が走っているとも知らずに。 レフィア・アルクロノス――「時星の巫女」である彼女の正体は、王国最凶の暗殺者。そして、彼女に下された新たな標的こそが、レオンその人だった。幼い頃から星の道具として育てられ、ためらいなく手をかけてきたレフィア。しかし、今回は違った。ついに任務を遂行しようと決意を