フワワ・アビスガードの時渡り
フワワとモココは、深淵を守護する双子の姉妹。ある日、フワワが目を覚ますと、そこは三日前の世界だった。隣では、いつもと変わらずモココが穏やかな寝息を立てている。
フワワはすべてを覚えている。三日後、モココは死ぬ。深淵から現れた黒い影が、妹を連れ去るのだ。フワワは生き延びたが、その悲しみは決して癒えることはなかった。
今、時は巻き戻った。理由はわからない。けれど、これが唯一の機会かもしれない。
フワワは今度こそモココを守ると誓う。だが、未来を変えるのは容易ではなかった。モココは相変わらず無邪気で、木の実のことや遊びの話をしている。フワワは真実を告げられない。怖がらせるだけだから。
だからフワワは、たった一人で運命に抗おうとする。けれど、何かを変えようとするたび、別の悲劇が姿を現す。黒い影は、フワワの心を読んでいるかのようだった。
そして三日目の夜、運命の瞬間が訪れる。フワワはモココを遠ざけようとするが、モココは異変に気づいてしまう。
「どうして隠し事するの、お姉ちゃん?」
悲しげなモココの瞳が、フワワの胸を締めつける。それでも、妹を二度と失うわけにはいかない。
深淵の門が開