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キリシマ・ハヤトが目を覚ますと、そこは平凡な高校生活とはかけ離れた場所だった。見知らぬ天井を見上げる異世界。 傍らには、月光のような銀髪の女性が立っていた。リゼ・ヘルエスタ、その女帝は彼を『救世主』と呼び、自らの王国が崩壊しつつあると語った。民の半数が、かつて最も信頼していた者に率いられた『裏切り者』と化したのだと。 ハヤトの胸に、庇護欲が湧き上がる。だが同時に、冷めて醒めた思考が過ぎる。『まるでゲームだ』。元の生活に未練はなかった。この世界の方が、ずっと面白い。 リゼは彼に、一振りの剣を授けた。レーヴァテイン。その刀身は、オレンジ色の炎を揺らめかせている。これさえあれば、どんな相手にも負けないと彼女は言った。初陣で、ハヤトは人を傷つけることに恐れを抱かなかった。それどころか、それは少し……楽しかった。 戦う彼を見つめ、リゼは微笑んだ。美しい笑みだったが、ハヤトはその奥に、底知れぬ恐ろしさを感じ取る。まるで、安全で、決して抜け出せない檻を、彼の周りに築き上げているかのようだった。 ある夜、ハヤトは彼女の部屋を覗いてしまう。リゼは壊れたぬいぐるみを抱きしめ、泣きながらこう呟いて
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