秋葉原。雑居ビルの二階。 そこが、未来ガジェット研究所。そして私は、漆原るか。 岡部倫太郎――私たちがオカリンと呼ぶ彼が集めた、数少ない「ラボメン」の一人。特別な力なんて、何もない。紅莉栖のような天才でもなければ、ダルのように機械に詳しいわけでもない。まゆりのように、誰もを安心させる癒しの笑顔さえ、私には持てなくて……。 それでも、オカリンは私をラボメンにしてくれた。「お前は、俺の貴重な戦力だ」と、そう言ってくれた。 その言葉だけで、胸がいっぱいになった。 タイムマシンだとか、世界線だとか……正直、難しいことはわからなかった。でも、オカリンが真剣な顔で語るから、私も真剣に聞いていた。彼の信じるものを、私も信じたかったから。 これは、誰も知らない私の物語。 たった一人の男の子のために、『シュタインズ・ゲート』へと至る壮大な戦いの陰で、たった七日間だけ、されど永遠にも感じられた、私の恋と決断の記録。