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12月18日。朝、学校へ行くと世界は変わっていた。キョンはあの日の絶望を、今も鮮明に覚えている。ハルヒがいない、古泉もいない、未来人も超能力者もいない世界。退屈で平凡な、だからこそ『涼宮ハルヒ』という存在の大きさを痛感させられた世界。 だが、今回は違う。 目覚めたのは12月18日の朝ではなく、文化祭が終わった直後の11月だった。キョンは時間を遡っていた。しかも、以前の世界の記憶をはっきりと持っている。長門がなぜ世界を改変したのか、その理由も今ならわかる。 「今度こそ、俺が彼女を救う」 キョンの目的は、ハルヒだけを救うことじゃない。孤独と蓄積されたエラーに押し潰されそうになっている、たった一人の異星人・長門有希を救い出すことだ。だが、それは途方もなく難しい。長門は決して自分の感情を語らない。ハルヒは何も知らずに無茶を繰り返す。朝比奈さんは未来の規則に縛られて動けない。古泉は組織の論理に縛られている。 キョンは全てを一人で抱え込もうとする。しかし、時間を遡るたびに、小さなズレが積み重なっていく。涼宮ハルヒという神のような存在が『異変』を感知すれば、今度こそ世界は改変では済まない。
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