禁断の恋
ホグワーツ魔法魔術学校に進級した三年目の新学期初日、私は最悪の知らせを聞いた。アズカバン刑務所を脱獄した殺人犯、シリウス・ブラックが私を狙っているらしい。しかも彼は、私の両親を殺した犯人だった。
恐怖で眠れない夜、新しい闇の魔術に対する防衛術の教師が現れた。名前はリーマス・ルーピン。擦り切れたローブを纏い、疲れた顔をした年上の男性。でも彼の授業は、これまで受けたどんな授業よりも面白かった。ボガートを笑い飛ばす呪文、グリフィンドールの剣の扱い方、あらゆる実践魔法。気づけば私は彼の授業を楽しみにしていた。
ある満月の夜、私は偶然教授の秘密を知ってしまった。彼は人狼だった。満月のたびに理性を失い、怪物になる呪い。普通なら逃げ出すところだ。でも私の足は動かなかった。彼の瞳があまりにも悲しそうだったから。
「知ってしまったんだな」と教授は震える声で言った。私は首を振り、一歩近づいた。
「怖くないのか?」
「怖いです。でも、先生のほうがもっと怖いんでしょう?」
その夜から、私たちの秘密の時間が始まった。誰にも知られてはいけない関係。禁断の恋。生徒と教師。人間と人狼。決して越えてはならな
禁断の恋 - 傷痕の秘密——狼人間と禁書区画の古文書
九月三日の朝。グリフィンドール寮の女子寮、その窓から差し込む光は、まだ夏の名残を残していた。
フィアンナ・マクレガーはベッドの上で、しばらく天井を見つめていた。
(変な夢を見た)
覚えているのは、琥珀色の瞳だけ。それと、頬に触れた温かい手の感触。夢の内容はもう思い出せないのに、その二つだけが、胸の奥にじんわりと残っていた。
彼女は起き上がり、カーテンを開ける。ブラック・レイクの水面が、朝日を反射してきらめいている。その向こうの禁じられた森の入り口に、黒い影がいくつか浮かんでいた。
吸魂鬼。
アズカバンから逃げ出したシリウス・ブラックを捜索するために、魔法省が城に配備した。昨日の列車でも、体調を崩した生徒が何人かいたらしい。フィアンナは自分もその一人だったことを思い出し、無意識に鎖骨の下のロケットペンダントに触れた。
祖母の形見。両親の唯一の形見。ひんやりとした銀の感触。
彼女は首を振って、制服に着替え始めた。
大広間は、朝から混雑していた。天井は快晴の空を映している。四つの寮のテーブルに、生徒たちがぎっしりと座っている。
フィアンナはグリフィンドールのテーブルの端、いつもの席に腰を下ろした。周りの生徒たちは、それぞれの仲間と話に夢中だ。彼女に声をかける者はいない。
(別に、いい)
そう思って、パンを手に取った時だった。
一羽の茶色いフクロウが、ひらりと彼女の前に舞い降りた。足に結ばれた小さな紙を、くちばしで示している。
フィアンナは首をかしげて、紙をほどいた。
『昨日はよく眠れたかい? 無理をしないように。 R・J・ルーピン』
短い、たった二行のメモ。
でも、フィアンナの指先が、そこで止まった。
(昨日、眠れたか、って)
彼女はあの列車の中でのことを思い出した。冷たい寒気。赤い光。緑の閃光。誰かの叫び声。そして、彼女の頬に触れた温かい手。
まさか、先生が気にかけてくれるなんて。
孤児院で育った彼女は、誰かに「よく眠れたか」と聞かれた記憶がなかった。体調を心配されたことも、ましてや翌朝わざわざ手紙をもらったことなど、一度もない。
(どうして、私なんかに)
胸の真ん中が、じわりと温かくなる。でも、その温かさに戸惑って、彼女はすぐにメモを折りたたみ、ローブの内ポケットにしまった。
「マクレガー、それ誰から?」
隣の席の女子生徒が、興味津々といった顔でのぞき込んできた。
「……別に。なんでもないわ」
フィアンナはそっけなく答えて、パンをかじった。
「ふーん。ルーピン先生から? 特急で助けてもらったって聞いたよ」
その声は、テーブルの周りの何人かに聞こえていた。何人かが、ちらちらとフィアンナを見る。
「へえ、ルーピン先生と知り合いなんだ」
「別に、知り合いじゃないわ。ただの偶然よ」
そう言って、彼女は視線を伏せた。これ以上話を広げられたくない。そういう空気を、彼女は三年間で身につけていた。
周りの生徒たちは、つまらなそうに顔を背けた。フィアンナは小さく息をつく。
(やっぱり、こうなる)
誰かに何かを知られるのは、いつもこうだ。それ以上踏み込ませない壁を、自分で作ってしまう。
でも、今日は少しだけ、その壁がもどかしかった。
一時間目の授業は、闇の魔術に対する防衛術。三年生の教室は、西塔の三階にある。フィアンナは他の生徒たちと一緒に階段を上った。移動する階段が、途中で別の方向に曲がる。彼女は迷わず飛び越えて、正しい踊り場に着地した。
教室の扉を開けると、中は静かだった。
「おや、早いね」
教壇の前に、ルーピン先生が立っていた。ボロボロのローブに、くすんだ茶色の髪。少し疲れた顔。でも、琥珀色の瞳は、静かな光を宿している。
「……おはようございます」
フィアンナは、小さく会釈した。
「うん、おはよう。席はどこでもいいよ」
彼は微笑んで、教壇の上の本を整えた。その右手の手首に、古い傷が走っているのが見えた。袖の隙間から、一瞬だけ。
(……あの傷は)
フィアンナは、すぐに目を逸らした。昨日の列車でも、彼の指が傷だらけだったことを思い出す。でも、今はそれどころじゃない。
彼女は窓際の席に座った。続々と生徒たちが入ってきて、教室がざわめき始める。
「静かに」
ルーピン先生が、教壇に立った。声は、低くて落ち着いている。
「今日は、実践的な授業をする。教科書はしまってくれ」
ざわ、と教室がざわめいた。
「実践?」「何するんだろう」「まさか、魔法生物とか」
ルーピン先生は、教壇の横に置かれた大きな木箱に手を置いた。箱の中から、かすかに、何かが動く音がする。
「諸君は、ボガートを知っているかな?」
「ボガート?」
「恐怖を具現化する魔法生物だ。人の最も恐れるものを、そのままの姿で現す」
ルーピン先生は、箱の蓋に手をかけた。
「ただし、弱点がある。笑いだ」
「笑い?」
「そう。ボガートは、恐怖を笑い飛ばされると、力を失う。滑稽な姿を想像しながら、この呪文を唱えるんだ。リディキュラス」
彼は、箱の蓋を開けた。
中から、黒い靄のようなものが、ゆらりと立ち上った。教室の空気が、急に冷たくなる。
「では、順番にやってもらおう。一人ずつ前に出て、ボガートと対峙するんだ」
生徒たちが、緊張した面持ちで顔を見合わせる。
「大丈夫。私が横でサポートする。怖くなったら、いつでも止めていい」
最初の生徒が、おそるおそる前に出た。ボガートが、その生徒の前に、巨大な蜘蛛の姿を現す。悲鳴が上がる。でも、ルーピン先生がそっと声をかけると、その生徒は震えながら杖を構え、呪文を唱えた。蜘蛛が、ローラースケートを履いた姿に変わる。教室が、笑い声に包まれた。
二人目、三人目と、順番が進む。
そして、フィアンナの番が来た。
「マクレガーさん、どうぞ」
フィアンナは、立ち上がった。脚が、少し重い。ボガートの前に立つと、黒い靄が、ゆっくりと形を変え始めた。
(何が出るんだろう)
一瞬、そう思った。
次の瞬間、視界が、真っ暗になった。
——赤い光。
——誰かの叫び声。
——緑色の閃光。
——冷たい床。小さな手が、何かを掴もうと伸びている。
——そして、動かなくなった二つの影。
フィアンナは、息ができなくなった。
(これ、は)
三歳の時の記憶。両親が死んだ夜。夢の中で何度も見た、断片。でも、こんなに鮮明に、こんなに近くに。
(いやだ)
(見たくない)
身体が、動かない。呼吸が、浅くなる。喉の奥が、締まる。
「——マクレガーさん」
低くて、落ち着いた声。
気づくと、ルーピン先生が、彼女の前に立っていた。背中で、ボガートを遮るように。
「今日はここまでにしよう」
彼は、静かに言った。その声は、教室全体に響いた。生徒たちが、戸惑った顔で、こちらを見ている。
「え、でも」
「十分だ。よく頑張った」
ルーピン先生は、フィアンナにだけ、小さく囁いた。
「……よく頑張った」
その声と、彼の背中の温かさが、フィアンナの胸に、ゆっくりと染み込んでいく。
(守って、くれた)
孤児院で、誰かに守ってもらった記憶はない。いつも、一人だった。
なのに、今、この人は、彼女の前に立っている。
授業が終わり、生徒たちが教室を出ていく。フィアンナも、立ち上がった。でも、その足は、自然と教壇の方に向かっていた。
「先生」
ルーピン先生は、黒板を消していた。振り返って、彼女を見る。
「ああ、どうした?」
「あの、さっきは……ありがとう、ございました」
「礼を言われることじゃないよ。あれは、私の判断だ」
彼は、黒板消しを置いた。その時、右手の袖が、少しめくれた。
フィアンナは、それを見た。
手首に、古い噛み傷のような痕跡。何本も、重なるように。
(……)
彼女は、思わず視線を止めた。ルーピン先生は、それに気づいた。
「ああ、これは古い傷だよ」
彼は、静かに袖を下ろした。
「子供の頃に、犬にやられたんだ」
そう言って、彼は、少しだけ笑った。
その笑顔に、フィアンナの心臓が、大きく鳴った。
——ドクン。
(なに、これ)
胸の奥が、熱い。顔が、赤くなるのが分かる。
「……そう、ですか」
「うん。もうずっと昔の話だ」
彼は、穏やかに言った。
でも、フィアンナは、その笑顔の奥に、何かを見た気がした。一瞬、彼の琥珀色の瞳が、揺れたように見えた。
「……失礼します」
フィアンナは、礼もそこそこに、教室を出た。廊下に出た瞬間、自分の鼓動を、手で押さえた。
(なんで、こんなにドキドキするんだろう)
(ただの、先生なのに)
(ただ、傷を見ただけなのに)
彼女は、深呼吸をした。でも、胸の高鳴りは、収まらなかった。
午後。図書館。
フィアンナは、禁書区画の前に立っていた。司書のマダム・ピンスが、受付で居眠りをしている。彼女は、無言で許可証を見せた——三年生になると、教師の許可があれば禁書区画に入れる。
(ルーピン先生の許可、なんて言おうかと思ったけど)
(結局、マクゴナガル先生のサインをもらった)
彼女は、静かに、禁書区画の扉を開けた。
禁書区画は、薄暗かった。本棚が、天井まで届いている。埃の匂い。古い紙の匂い。
フィアンナは、棚を一つずつ見ていった。探しているのは、狼人間に関する古文書。
(なぜ、そんなものを探しているのか、自分でもわからない)
でも、あの手首の傷。あの疲れた顔。あの、琥珀色の瞳。
(知りたい)
彼女は、一冊の古い巻物を見つけた。表紙には、こう書かれている。
『狼人間の生態——満月に理性を失う呪われし者たち』
フィアンナは、それを開いた。
狼人間。狼に噛まれることで感染する呪い。満月の夜に、強制的に変身し、理性を失う。変身中は、人間を襲う危険がある。
社会から、激しく差別される。就業困難。ホグワーツへの入学も、制限されることが多い。
(……そうか)
フィアンナは、ページをめくった。
狼毒薬。満月の夜も、理性を保つための薬。調合は、極めて困難。
(これがあれば、理性を保てる)
(でも、調合が難しい)
彼女は、巻物を閉じた。
(まさか)
(先生が、狼人間なんて)
(そんなわけ、ない)
でも、頭のどこかで、別の声がした。
(でも、あの傷は)
(犬にやられた、なんて)
(狼にやられた、とは言えなかったんじゃないか)
フィアンナは、首を振った。考えすぎだ。
でも、もし、それが本当なら。
もし、ルーピン先生が、狼人間なら。
彼は、どれほどの孤独を、抱えて生きてきたんだろう。
満月のたびに、自分が怪物になることを、恐れながら。
社会から、差別されながら。
(……私と、同じだ)
孤児院で、一人で生きてきた。誰にも、本当の自分を見せられなかった。
その孤独が、重なる。
フィアンナは、巻物を棚に戻した。胸の奥が、締め付けられるように痛い。
禁書区画を出て、図書館の本棚の間を歩いていると、不意に、声をかけられた。
「マクレガーさん、よね?」
フィアンナは、足を止めた。
振り返ると、そこに、一人の少女が立っていた。
銀色がかったプラチナブロンドの髪。氷のような青灰色の瞳。完璧に手入れされた制服。スリザリンのネクタイ。
セラフィナ・マルフォイ。
スリザリンの三年生で、マルフォイ家の令嬢。学校で、その名前を知らない者はいない。
「……ええ」
フィアンナは、警戒して答えた。
「グリフィンドールの、よね? 図書館で、よく見かけるわ」
セラフィナは、にこやかに微笑んだ。
「何を調べているの?」
「……ただの、勉強よ」
「そう」
セラフィナは、首をかしげた。その仕草は、優雅で、完璧だった。
「ねえ、今日のルーピン先生の授業、素敵だったわね」
フィアンナの、背筋が、すっと冷たくなった。
「彼、新任だからって、舐められがちだけど。実は、すごく優秀なのよ」
「……そう」
「あなた、ルーピン先生と、仲が良いのね」
セラフィナの、青灰色の瞳が、すっと細くなる。
「特急の時も、一緒だったって、聞いたわ」
(……なんで、それを)
フィアンナは、相手の微笑みの裏に、冷たいものを感じた。
(この人、何か、企んでる)
三年間で培った、彼女の直感が、そう告げていた。
「別に、偶然よ。倒れたところを、助けてもらっただけ」
「まあ、そうなの」
セラフィナは、優雅に笑った。でも、その目の奥は、笑っていなかった。
「また、図書館で会ったら、お話しましょうね」
そう言い残して、彼女は、優雅な足取りで去っていった。
フィアンナは、その後ろ姿を見送った。
(なんだったんだ、今の)
(親切、だった、のか?)
(いや、違う)
あの微笑みは、仮面だ。三年間、色んな仮面を見てきた。だから、分かる。
(気をつけよう)
フィアンナは、心の中で、そう決めた。
放課後。夕方。
フィアンナは、ルーピン先生の研究室の前に立っていた。
(来るつもり、なかったのに)
でも、足が、自然とここに来ていた。禁書区画で見つけた、狼人間の古文書の写しを、手に持っている。
(これを、見せたら)
(先生は、どう思うだろう)
(もしかしたら、傷つけるかもしれない)
でも、知りたかった。彼のことを、もっと。
フィアンナは、深呼吸をして、扉を叩いた。
「どうぞ」
低い、落ち着いた声。フィアンナは、扉を開けた。
研究室の中は、薄暗かった。机の上に、ろうそくが一本、灯っている。壁には、古い地図や、魔法生物の絵が貼られている。
ルーピン先生は、机の前に座っていた。何かの書類を、書いていたようだ。
「マクレガーさん」
彼は、少し驚いた顔をして、ペンを置いた。
「どうしたんだい?」
「……あの」
フィアンナは、震える手で、古文書の写しを、机の上に置いた。
「これに、書かれていること……」
「本当、ですか」
ルーピン先生の、表情が、一瞬、硬直した。
彼は、写しを手に取り、目を通す。その指先が、少し、震えているように見えた。
「……なぜ、これを?」
「知りたかった、だけ」
「私……あなたのことを、もっと知りたいと、思ったから」
沈黙が、流れた。
ろうそくの炎が、ゆらゆらと揺れている。
ルーピン先生は、写しを、静かに閉じた。
「知ろうとすることは、傷つくことでもある」
「特に、誰かの秘密を知ることは」
その声は、低くて、静かだった。でも、その中に、深い悲しみが、滲んでいるように、フィアンナには聞こえた。
「……先生は」
「何か、隠してますよね」
ルーピン先生は、答えなかった。ただ、琥珀色の瞳で、フィアンナを見つめていた。
その瞳が、少しだけ、揺れた気がした。
「今夜は、帰りなさい」
「暗くなる前に」
穏やかな、でも、拒絶の声。
フィアンナは、うつむいて、頷いた。
「……失礼しました」
彼女は、研究室を後にした。
扉を閉めた瞬間、廊下に出た瞬間、彼女の目から、自然に涙が溢れた。
(なんで、泣いてるんだろう)
(私、こんなに弱くないのに)
でも、涙は、止まらなかった。
(知ろうとすることは、傷つくこと)
(知ってる。そんなの、知ってる)
(でも、知りたいの)
(あなたのことを、もっと)
フィアンナは、廊下の壁に手をつき、しばらく、動けなかった。
その夜。グリフィンドール女子寮。
フィアンナは、ベッドの中で、天井を見ていた。
窓の外では、三日月が、雲の間から顔を出している。
彼女は、左の鎖骨の下の、あざを、指でなぞった。三日月の形をした、小さなあざ。
(祖母の形見のロケット、と同じ形)
(両親が、くれたもの)
でも、それだけじゃない。このあざには、何か、意味がある気がする。ずっと、そう思っていた。
今日、禁書区画で見つけた古文書を、もう一度、思い出す。
狼人間の呪い。満月の夜の変身。社会からの差別。
(あの、あざは)
(もしかしたら、狼人間に関係、あるのかも)
そんな考えが、頭をよぎった。でも、彼女は、首を振った。
(今は、それより)
ルーピン先生の、琥珀色の瞳。手首の、古い傷。
「知ろうとすることは、傷つくことでもある」
あの、静かな声。
その言葉の裏に、彼は、何を隠しているんだろう。
フィアンナは、目を閉じた。
(もっと、知りたい)
(彼のことを、全部)
(彼の孤独を、知りたい)
(だって、多分)
(私と、同じ、孤独だから)
(これは、恋、なのかな)
(でも、恋にしては、あまりに危険で)
(執着にしては、あまりに、切ない)
窓の外の三日月が、彼女を見下ろしている。冷たい光。でも、なぜか、温かく感じる。
(あなたの、そばにいたい)
フィアンナは、小さく、呟いた。
それは、孤児院時代、一度も誰かに言えなかった言葉。
でも、今、この夜、初めて、誰かに向けて、言えた気がした。
(ルーピン先生)
(私は、あなたのことを)
(もっと、知りたい)
眠りの予感が、彼女を包み始める。しかし、胸の奥の熱は、冷めそうになかった。
恋というには、あまりに危険な予感。
執着というには、あまりに切ない想い。
それは、静かな夜の中、彼女の中で、確かに、芽生え始めていた。Noveliaとは?
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