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皇太子アルヴィスには、決して忘れられない女性がいる。シエラ——平民から成り上がった宮廷騎士。最初の人生で、彼は彼女を愛した。抱き寄せ、額に唇を落としたが、言葉は決して出なかった。身分の壁が二人の唇を封じた。シエラもまたアルヴィスを慕っていたが、騎士の誓いの陰に想いを隠していた。 クーデターの日、反乱者たちが宮殿に押し寄せた。その瞬間、シエラはアルヴィスを隠し通路へと押し込み、格子を下ろし、「お慕いしておりました」とだけ囁いて戦いに戻った。アルヴィスは鉄格子の向こうで叫んだ。その声は彼女に届かなかった。反乱者を退けた代償に、シエラは命を落とした。二人の間で交わされた言葉は、ただの一言もなかった。 そしてアルヴィスは目を開けた。何も失われていない、数年前の朝へ。二度目の人生が始まった。彼は知っていた——シエラが傍にいる限り、同じ運命を辿ることを。今度こそ、伝えたかった。言葉を口にして、彼女をこの呪いから救いたかった。しかし、それを試みた瞬間、未来が動き出すのを感じ、再び口が閉じた。代わりに、彼女を抱き寄せる腕は強くなり、長く留まるようになった。戸惑いながらも信じるシエラは、その温もりを
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